Q&A:刀の真贋について

刀の真贋について

【2022/7/28更新】

Q.乱藤四郎や村正の本物と偽物の展示を見ました。本物と偽物はすぐ見分けられるのでしょうか?

A.

本物と偽物の区別は容易なものから極めて巧妙で肉眼では判別が難しいものまであります。

Q.購入する場合の本物と偽物の区別はどうすればよいのでしょうか?

A.

ある程度頼りになるのが鑑定書や鞘書きといわれるものです。
しかし、これにも本物と偽物があり、更に鑑定間違いもあります。
人間の目や感覚、感性が頼りのものが主体ですから、すべてが100%完全ということはあり得ないのでしょう。

Q.鑑定書の偽物にはどのようなものがありますか?

A.

昭和期に作成されたものに多く見受けられるものとして、鑑定書の紙質は本物の鑑定書と同質のものを使っているが、墨汁で書かれたものがあります。
折紙の偽物には、使用している和紙や炭の年代が新しく、印や花押が微妙に異なるものがあります。
また、鑑定書自体は本物なのに、鑑定書に記された刀と実際の刀が異なる(偽物にすり替わっている)というケースなど、様々なケースがあります。
なお、鞘書き、折紙や象嵌などについては、別項で解説する予定です。